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詫間 のり子(たくま・のりこ)
「まばたき」
「まばたき」
応募作品の形態:ブック立体物(蛇腹式折本、六切変形)モノクロ55点(表紙別) バライタ紙
当たり前にさらに流されていく映像をいつもまばたきしながら見ている。
切り取りそしてまた流し見る。平行に進行している時間と人々と視線と呼吸。
平行線をたどりながら、静かな線になる。
まばたきなのか。
それは、記録なのか。
旅なのか。
夢なのか。
はて、まばたきなのか。
息をするようにまばたきをし 働くようにまばたきをし 恋をするようにまばたきをする 叫ぶように目を閉じる そしてまばたきをする
何かの縁で一本の線がつながりました。
ここから大きく太い縁にさらにつながりますように。
PROFILE
1985年 大阪府生まれ。2004年 京都造形芸術大学情報デザイン学科写真コース入学。
審査評 選:森山 大道
妙に気がかりになった作品でした。ほんの一瞬、目の端をちらとかすめたような、残像に近いような感覚の写真ですけれど、これがなぜかこちらの気持ちにしっかりと残るんです。
それぞれの写真は、シチュエーションとして特につながりもないのに、なんだか同じ乗り物からずっと外界を見ているような感覚になってきます。一瞬が積み重なっていって、残像としてつながっていく。写真が本質的に持っている力みたいなものも、強く感じさせますね。
このブックの形式による効果も大きいでしょう。小さいプリントをまったく同質に並べていて、写っている世界だけが変化していくという面白さがある。大きくプリントしていたら、こうはならなかったかもしれない。ひそやかでささやかな作りだけれど、実はそうじゃない。記憶というものを見る側に喚起させるところもあって、圧倒的に心に残りました。








