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菅井 健也(すがい・けんや)
「テレパシー」
「テレパシー」
応募作品の形態:ブック形式 カラープリント51点(六切)
写真を撮る時に具体的なテーマは決めませんが、自分の目に留まる物は、人には見られたくない瞬間やお行儀の悪い瞬間などの少しイラッとしてしまう様な場面です。特別な状況や変わった人を撮る訳ではなく誰にでも起こりえる様な、ささいな事です。ひねくれた物の見方かもしれませんが、自分にとってはそれらの場面が最も興奮します。
「テレパシー」はそれらの日常の写真を自分の感じた違和感に近づける様に、さらに“不思議な世界”を強く意識してまとめています。
自分にとって写真を撮る事は意外と簡単で無意識に近い感覚です。コンパクトカメラと一眼レフを全部オートにして座頭市のようにバシャバシャ斬るかんじです。自分はその写真を写真家という枠にとらわれない感覚で表現したいと思っています。そして単純に、見る人へ与えるインパクトが重要だと考えています。
PROFILE
1977年 京都府生まれ、福岡育ち
2005年 写真新世紀 佳作
2008年 現在フリーランスフォトグラファー、東京在住
審査評 選:大森 克己
写真になりそうでならないものが、たくさん写っていて、しかも全体に「コク」があります。見る者に最後までページを繰らせる力もあります。いろんな解釈ができる作品で、東京、あるいは日本のドキュメンタリーとしても見られるし、人間や動物や物の存在の面白さみたいなこともあるし、ある種のゆるーい決定的瞬間のようでもある。タイトルだけは微妙かな。意図はわかるし、「テレパシー」と付けたくなるのも理解できるんですが、逆に腑に落ちすぎる感じがします。同じようなものを撮るとキツい感じになりがちなものだけれど、この作品はそうじゃない。ユーモアもあって、いいですね。




